退職届・退職願の書き方と違い
【テンプレート自動作成ツール付き】
公開日:2026年8月8日
「退職届」と「退職願」は似ていますが、制度上は別の書類です。書き方の正しい書式から、提出のタイミング、円満退職のコツまで、実務で失敗しないためのポイントをまとめました。ページ下部の無料作成ツールで、A4用紙にぴったりの退職届を自動作成できます。
退職届と退職願の違い(まずコレだけ押さえる)
| 退職届 | 退職願 | |
|---|---|---|
| 性質 | 会社への「届け出(通知)」 | 会社への「お願い(申請)」 |
| 会社の承認 | 不要(提出で意思確定) | 必要(承認されるまで雇用継続) |
| 撤回の余地 | 基本的になし | 承認前ならある |
| 一般的な使い方 | 最も標準的。迷ったらコレ | 直属の上司・役職者への丁重な場面や、円満を強く意識する職場 |
法的には、どちらを出しても退職そのものの成立は本人の意思表示からです(後述の民法627条)。混乱を避けたい人は「退職届」を使いましょう。
提出のタイミング
- 法律上のルール:期間の定めのない雇用では、2週間前までの申し出で退職が成立します(民法第627条)
- 実務上のルール:多くの会社の就業規則では「30日前〜2か月前」と定めています。就業規則を最初に確認するのが鉄則
- 円満退職なら:引継ぎを考え、希望退職日の1〜2か月前に直属の上司へ口頭で相談→その後に書類を提出、の順がスムーズ
書式テンプレート(実物のイメージ)
A4縦・縦書き/横書きどちらも可ですが、現在は横書きが一般的です。主な構成はこの通りです:
- 提出日(右上):本文の退職日ではなく、提出する日
- 宛名(左上):株式会社○○ 代表取締役社長 ○○○○ 殿
- 標題(中央):退職届
- 本文:「私事」から始め、「一身上の都合により、勝手ながら◯年◯月◯日をもって退職いたしたく届け出ます。」と続ける。理由は「一身上の都合」が鉄板
- 署名欄(右下):所属部署・氏名・㊞(押印)
円満退職のための5つのコツ
- 最初に相談するのは直属の上司だけに。同僚に先に伝わると上司の立場がなくなります
- 退職理由は本音ではなく建前で統一(「一身上の都合」)。会社への不満を文書に書かない
- 引き留められても冷静に意思を繰り返す(昇給・異動の提案は一時しのぎになりがち)
- 引継ぎメモを自発的に作る。円満の印象が最後まで残る最大のポイントです
- 有給消化は「引継ぎ完了後の残日数で申請」と伝え、相談しながら進める
あわせて読みたい:次の転職活動の準備
円満に辞めたあとは、次の就職活動が始まります。更新が必要になる職務経歴書の整え方は「職務経歴書の書き方」を、空白期間の説明の仕方は「空白期間はどう書く?」をご覧ください。
本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の労働問題への法的アドバイスではありません。拒否・パワハラ等の深刻な状況は、総合労働相談コーナー(厚生労働省)や弁護士へご相談ください。